【Uの谷をさぐる 3ーDOWNLOADING】
〜 棚卸をしして評価判断を保留にする 〜
レベル1:ダウンローディング
これからUの谷を下りていってみよう。
Uの谷を降りる前に先ずすることは、
目の前で起こっている不本意な出来事をだしてみることだ。
取り扱う具体的事例を出すことがスタートになってくる。
これを【ダウンローディング】と呼ぶ。
つまりは棚卸しだ。
二人で対話してみるとわかりやすい。
・・・
-1)いつもおきていることで不本意なことを話してください。
「上司の言うことがさ、まちまちで困るんだよ。
この前、上司に進捗を報告しに行ったら
君に任せるから細かい報告はいらないといってたのに、
今日は、この前の案件はどうなってるのかどうして報告しないのかと怒るんだよ。
はじめはさ、きちんと報告したほうがいいと思って僕は報告にいったんだよ。
そうしたら、いいよいいよ細かいことはいいから、任せるからと言って
僕のいうこともろくに聞かなかったのに。
ほんとにもうお天気屋だしさぁ、どうしろというんだよ!
やりにくくて、めんどくさい人なんだよ。」
・・・
- 2)聞き終わったら、「本当は何がおきていたの?」と尋ねてください。
事実は、こんな会話がありました。
上司:おい、この前の案件はどうなってるんだ?
部下:あ、はい。
上司:ちゃんと報告してくれなきゃ困るじゃないか!
部下:え? でも! あ・・・はい。
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このようなことは、日常茶飯時におこっていないでしょうか?
上記を文字にして読むと、何かわかりましたか?
この些細なことの積み重ねが人間関係に影響をおよぼしているとしたら、けっこう見逃せないことなんですよね。
概論や理想論でなく、事件は現場でおこっているのです。
なので、「小さなことを日々いかしていく」ことが大切だと思います。
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人は、話をする時にストーリーを語る。
人は、ストーリーを話したり聞いたりするのが好きなのだ。
ストーリーを語ることは楽しいことであり、傍観することだ。
そして、傍観するということは、実は、責任を取りたくないのだ。
事実に感情と解釈がもつれてストーリになっている。
感情がドラマを生む言語となっているのだ。
まずは、事実を解釈を区分するところから始める。
これらを分離させ整理してみる。
ここがとても大切。
ストーリーは自分の枠だ。
自分の枠の中だけで構成されている。
ダウンローディングは、枠組みの世界のストーリーだ。
人は、「良い悪い」、「正しい間違っている」という二元論で
物事を判断することに躾けられていて、
それが身についてしまっている。
なのでレベル1でダウンローディング(身近な出来事を棚卸し)する時、
決まって聞こえてくるのが、評価判断の声だ。
これを 【VOJ Voice Of Judgement 】と呼ぶ。
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例えば上記の例だと
上司のことを
「お天気屋」
「めんどくさい人」
「筋が通っていない」
「いつも言うことが違う人」
ということで
自分が苦手な人として とらえている。
その枠の中で
ストーリーが展開されている。
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このVOJを処理する方法は「保留」にすることだ。
まず、評価判断の声を脇に置くということ。
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そして、
何といったのか、どのようにふるまったのか、という事実だけを
切り分けると、全然違う見え方がしてくる。
事実だけをみれば、人生が簡単になってくる。
これを
レベル2:Seeing で 「観る」ことをやっていく。
すると枠組みの正体がわかってくる。
そして「本当は何が起きていたのか」を見ていく。
次回は、レベル2:Seeing 観る です。
..
*この文章【Uの谷をさぐる】はU理論ワークショップで由佐美加子さんからお話を聞いたことの学びをふりかえろうと断片的なメモと記憶をたよりに書き出しています。
(つづく)
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実際に私がワークで話したのはこんなことでした。
1)いつもおきている不本意なこと
この前久しぶりに息子が帰省してね。すごく嬉しいことに、夜中の2時まで話聴くことができたの。そしたら、あくる日主人が、「昨日遅くまで楽しそうに喋ってたなぁ」っていうから、わたしは息子の話を聴きたかったというのに喋りたかったんやろというから、違うわたしが喋りたいのでなくて、話が聴きたかったのって言っても、わかってくれへんねん。
2)実際はどうだったのか?
「昨日遅くまで楽しそうに喋ってたなぁ〜」
「うん。話を聴いてたんや。いろいろ話してくれて。」
「喋りたかったんやろ?」
「ちがうちがう、話を聴いていたんやって」
「喋りたかったんやろ?」
「ちがう!わたしが喋りたいんじゃない!聴きたかったんやって!」
「喋りたかったんやんけ」
(もう!)
こんなしょーもない会話で。。。
で、「何が起こってたんですか?」と問われ
「言葉の解釈のすれ違いからくる権力争い??」
これをきいた参加者がランチの時に
「はたからきいてたら、どっちでもええように思うんやけどー」笑
「そーなんですよね。よく考えたらどっちでもいいんですよねぇ。たわいもないことで、どっちも譲らないからねぇ」笑
あまりに事例がしょうもなさすぎて。。。
しかし、この事例でワークを進めていくと
自分が何を求めていたのか(ニーズ)
そして
自分のメンタルモデルがわかり
あーー!そうやったんか!
アイタタターー!
ということがわかりました。
それは
また後ほど。w