ハイローズ・フィールド

ライフコーチの言の葉

五感が叶えるものは

【五感が叶えるものは】
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奈良は興福寺の中金堂 柱絵を制作中である日本画家の畠中光亨(はたなかこうきょ)先生のお話を聞く機会に恵まれました。

1947年生まれの先生は、朝はwebでBBCのニュースをチェックするのが日課だそう。

日本画の画材は天然石・鉱石からつくられるというお話に始まり、
美術史と洋の東西の宗教の関連性など、とても興味深い内容をユーモアを交えながら、
素人が聞いてもわかるようにお話されました。

古典や自然からの学びをもっとも大切にされている畠中先生が、
絵を見て、まずその絵が
『好きか嫌いか、自分でどう感じるのか』
ということを大切にしてほしいとおっしゃる言葉がひびきました。

多くの絵にふれ、『感じること』から始めることが大事だと。

五感を大切にすること。五感に先には第六感があるのだからと。

私は、感性こそ、人それぞれの個性だと思っています。

何を見て、聞いて、触れて、味わって、嗅いでどう感じるのかは、強烈なその人の個性だと思うのです。

コーアクティブ・コーチング(R)では、コーチがクライアントさんに「感じてみて~」と促すことがあります。

それは、頭で考えるのではなく、意識の矢印を自分の内面に向けることから始まります。

そこに良い悪いという評価判断はなく、ただただそれを感じて言葉にしていきます。

思考ではなく、感性は正直です。

自分がどう感じているのかを、感じることは、自己受容へとつながります。

何をどう感じているのかを感じるとき、本当の自分がわかります。

自己受容ができて初めて、他者理解ができていくのです。

自分のやりたいことや、進みたい方向性、あるいは、もつれた人間関係を解く入口は、ここにあると思います。

そして、五感が叶える先には、豊かな時間が待っているの。